JIS C 5063 抵抗器及びコンデンサの標準数列

受動部品などで用いられる値は、JIS C 5063 / IEC 63で定められた標準数列に従って設定されています。

標準数列は、等比数列になっており \(\sqrt[E]{10}\) で表される値で、Eに入る数字は 3, 6, 12, 24, 48, 96, 192 があります。 Eに入る値によって、E3やE192シリーズと呼ばれ、それぞれ誤差範囲によって用いる値が変わります。

標準数列は、対数メモリ上に値をとると等間隔になるように定められています。

JISの原本は、日本工業標準調査会 JIS検索から「JIS規格番号からJISを検索」で「C 5063」を検索すると見られます。

JIS C 5063の主な内容

  1. 抵抗器及びコンデンサの推奨標準数列
  2. 抵抗器及びコンデンサの狭い範囲許容差での推奨標準数列

誤差と標準数列

誤差40%の素子に用いられる、E3の標準数列(10, 22, 47)を誤差の観点から考えてみます。

標準値最小値(-40%)最大値(+40%)
10614
2213.230.8
4728.265.8
10060140

上記の表を見てください。10の最大値(14)と22の最小値(13.2)が、少しかぶっているところがありますが似た値になっています。 標準数列では、許容誤差(E3なら40%)が一定の時に、値の分布が最適になるように定められているのです。

シリーズの許容誤差は次の表のようになります。適切な許容誤差にあわせたシリーズを選択すると良いでしょう。 また、誤差にあわせた値の素子が製造されていることが多いので、誤差5%のカーボン抵抗ならE24シリーズの値を設計に用いることができます。

シリーズ許容誤差
E340%
E620%
E1210%
E245%
E482%
E961%
E1920.5%

標準数列表

E3E6E12E24
10101010
11
1212
13
151515
16
1818
20
22222222
24
2727
30
333333
36
3939
43
47474747
51
5656
62
686868
75
8282
91

よく用いられる標準数列

参考リンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です