JIS C 5062 抵抗器及びコンデンサの表示記号

受動部品などで用いられる値の表示は、JIS C 5062で定められた表示方法に従って表されています。

JIS C 5062は、国際規格 IEC 60062 を基に作製された日本工業規格です。 関連規格として、JIS C 5063 抵抗器及びコンデンサの標準数列 がある。

JISの原本は、「日本工業標準調査会 JIS規格番号からJISを検索」で「C 5062」を検索すると見られます。

JIS C 5062の主な内容

  1. 固定抵抗器の色による表示
  2. 抵抗値及び静電容量値の文字と数字による記号
  3. 抵抗値及び静電容量値の許容差並びに抵抗温度計数の文字記号
  4. 抵抗器及びコンデンサの製造年月日記号または年週記号
  5. プラスチックフィルムコンデンサの誘電体材料に対する文字記号

固定抵抗器の色による表示

抵抗器にカラーコードと呼ばれる色帯で抵抗値を示す方法。

カラーコード表示の注意点

  • 第1色帯は、抵抗器の端に最も近い位置とする。 (最後の色帯は、第1色帯より端から離れている。)
  • 最後の第5色帯・6色帯は、他の色帯より1.5倍~2倍の広い幅であることが望ましい。

色表示に対応する数値

有効数字 10のべき乗数 許容差[%] 温度係数[10-6/K]
  0 100 = 1 ±250
  1 101 = 10 ±1 ±100
  2 102 = 100 ±2 ±50
 オレンジ(黄赤) 3 103 = 1k ±0.05 ±15
  4 104 = 10k ±25
  5 105 = 100k ±0.5 ±20
  6 106 = 1M ±0.25 ±10
  7 107 = 10M ±0.1 ±5
  8 108 = 100M ±1
  9 109 = 1G
  10-1 =0.1 ±5
  10-2 = 0.01 ±10
 無色 ±20

4線表示

有効2桁 x 10のべき乗 ・許容差 を示す。主に5%以上の誤差(E24)を示すときに使用される。

  • 1線目:有効数字1桁目の数字
  • 2線目:有効数字2桁目の数字
  • 3線目:10のべき乗数
  • 4線目:許容差

4 line color code

5線表示

有効3桁 x 10のべき乗 ・許容差 を示す。主に1%以下の誤差(E48)を示すときに使用される。

  • 1線目:有効数字1桁目の数字
  • 2線目:有効数字2桁目の数字
  • 3線目:有効数字3桁目の数字
  • 4線目:10のべき乗数
  • 5線目:許容差

5 line color code

6線表示

有効3桁 x 10のべき乗 ・許容差・温度係数 を示す。主に1%以下の誤差(E48)と温度係数を示すときに使用される。

  • 1線目:有効数字1桁目の数字
  • 2線目:有効数字2桁目の数字
  • 3線目:有効数字3桁目の数字
  • 4線目:10のべき乗数
  • 5線目:許容差
  • 6線目:温度係数

6 line color code

6色帯の表示例

  1. 幅広い帯
  2. 中断された帯
  3. 点表示による帯
  4. らせん状による帯

6 line color code variation

抵抗器とコンデンサの文字と数字による表示

値と許容差・温度係数を文字と数字により表示する方法。

表示方法を表示順通りに分けて説明しているので、混同しないように注意してください。

  1. 抵抗値及びコンデンサの値の表示
  2. 許容差の表示
  3. 温度係数の表示

抵抗値及びコンデンサの値の表示

値は、3~5文字で構成され、数字と1文字の組合せで表示される。

抵抗値 RKMGTによる表示方法

文字を10のべき乗数表記として表示する方法

記号 10のべき乗数
R 100 = 1 小数点として使用
K 103 = 1K
M 106 = 1M
G 109 = 1G
T 1012 = 1T

KOAなどでは「L」をmΩ(ミリΩ)の小数点として使用されている。

表示記号 抵抗値 表示記号 抵抗値
R10 0.1Ω 1M0 1.0 MΩ
R15 0.15Ω 1M5 1.5 MΩ
1R0 1.0Ω 10M 10 MΩ
3R32 3.32Ω 33M2 33.2 MΩ
10R 10Ω 100M 100 MΩ
100R 100Ω 1G0 1.0 GΩ
1K0 1 kΩ 10G 10 GΩ
15K 15 kΩ 150G 150 GΩ
100K 100 kΩ 1T0 1 TΩ
590K 590 kΩ 5T9 5.9 TΩ

抵抗値 3桁・4桁表示方法

3桁の場合は、 最初の2桁を有効数字とし、最後を10のべき乗数として表示する方法。 ただし、Rは小数点として用いる。

表示記号 抵抗値 表示記号 抵抗値
R10 0.1 Ω 100 10 Ω
R47 0.47 Ω 150 15 Ω
1R0 1.0 Ω 101 100 Ω
2R0 2.0Ω 203 20 kΩ
4R7 4.7Ω 475 4.7 MΩ

4桁の場合は、 最初の3桁を有効数字とし、最後を10のべき乗数として表示する方法。 ただし、Rは小数点として用いる。

表示記号 抵抗値 表示記号 抵抗値
R100 0.100 Ω 10R0 10 Ω
R470 0.470 Ω 15R0 15 Ω
1R00 1.00 Ω 1000 100 Ω
2R00 2.00 Ω 2002 20 kΩ
4R70 4.70 Ω 4704 4.7 MΩ

コンデンサ pnμmによる表示方法

文字を10のべき乗数表記として表示する方法

記号 10のべき乗数
p 10-12 = 1pF
n 10-9 = 1nF
μ 10-6 = 1μF
m 10-3 = 1mF

コンデンサ 3桁表示方法

3桁の場合は、 最初の2桁を有効数字とし、最後を10のべき乗数として表示する方法。 ただし、Rは小数点として用いる。 単位はpFまたはμFで、表示桁数とは別に示されているモノとする。電解コンデンサのように大きい容量の場合にμFを用いる。

表示記号 抵抗値
R10 0.1 pF
4R7 0.47 pF
151 150 pF
152 1500 pF

抵抗器及びコンデンサの許容差の表示

文字記号 許容差 [%]
E ±0.005
L ±0.01
P ±0.02
W ±0.05
B ±0.1
C ±0.25
D ±0.5
F ±1
G ±2
H ±3
J ±5
K ±10
M ±20
N ±30
Q -10 ~ +30
T -10 ~ +50
S -20 ~ +50
Z -20 ~ +80

静電容量が10pF未満の場合は、「BCDFG」の許容差文字を使用する。

抵抗器の温度係数の表示

文字記号 抵抗温度計数 [10-6/K] 文字記号 抵抗温度計数 [10-6/K]
Z その他(製品規格参照) Q ±25
Y ±2500 P ±15
X ±1500 N ±10
W ±1000 M ±5
V ±500 L ±2
U ±250 K ±1
T ±150 J ±0.5
S ±100 H ±0.2
R ±50 G ±0.1

参考リンク

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jis/jis_c_5062.txt · 最終更新: 2011/10/10 07:33 (外部編集)
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