Atmel社JTAGICE3は、全てのAVRデバイスでのオンチップデバッグやプログラミングが出来る強力な開発ツールです。 次の機能をサポートしています。
JTAGICE3は、AVR Studio 5 以降で動作します。(AVR Studio4では動作しないので注意してください。)
主な機能は、AVR studio5以降のヘルプの「JTAGICE3 User Guide」に記載されています。
目次
AVR Studio 5以降と連携し、実際のAVR上で動作している状態と連携しながら、プログラムコードをデバッグできる。
レジスタの値・I/O状態の他に割込みなどの動作を逐次確認しながらデバッグ出来るため、シミュレータより詳しいデバッグで問題発見と解決ができる。
I/OピンをAVRのCPU状態とは関係なく、直接制御し、外部回路との連携の確認や、回路の物理的な破損などを調べられる。
Atmelストアにて199ドルで販売されている。他にもいろいろなところで販売されている。 (atmel storeから購入するなら、AVR ONE! セール価格199ドルを購入することをおすすめ。JTAGICE3の上位機種です。2012/3/12情報)
JTAGICE3から、各機能を使用するときのピン対応は次の通りです。ヘルプを見てもちゃんと書かれていなく探すことになります。
JTAGICE3 | JTAG | ISP/debugWIRE | aWire | PDI | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
1: TCK | 1: test clock | SCK | PDI_DATA | ||
2: GND | 2: GND | GND | GND | GND | Ground |
3: TDO | 3: test data out | MISO | DATA | ||
4: VTG | 4: VTG | VTG | VTG | VTG | target voltage(ターゲット電源) |
5: TMS | 5: test mode state | ||||
6: nSRST | 6: Reset | Reset | |||
7: -(N.C.) | 7: N.C. | 未接続 | |||
8: nTRST | 8: test reset | ||||
9: TDI | 9: test data in | MOSI | |||
10: GND | 10: GND | GND | Ground / JTAGICE3のミニスクェアピンは「0」表記 |
「ヘッダのピン番号:機能」で表記しています。 JTAGICE3に付属しているミニスクェアピンと、各ピンヘッダ(JTAG10ピン・ISP6ピン)に対応しています。AVRへ直接接続する場合は、JTAGICE3のピンを、AVRの各機能のピンへ接続して使用します。
ATMEGA644PAのDIPへ接続する場合のJTAGICE3と各ピンの対応表
JTAGICE3 | JTAG利用 | ISP利用 | 説明 |
---|---|---|---|
1: TCK | 24: TCK | 8: SCK | |
2: GND | 11: GND | 11: GND | Ground(接地)/11ピン or 31ピン |
3: TDO | 26: TDO | 7: MISO | |
4: VTG | 10: VCC | 10: VCC | Voltage Target(ターゲット電源) |
5: TMS | 25: TMS | – | |
6: nSRST | 9: Reset | 9: Reset | |
7: -(N.C.) | – | – | 未接続 |
8: nTRST | – | – | ATMega644PAでは使用しない |
9: TDI | 27: TDI | 6: MOSI | |
10: GND | 11: GND | 11: GND | Ground(接地)/11ピン or 31ピン |
プログラミングのみ
デバッグ機能付き