2020年2月10日
1880年にピエール・キュリー(Pierre Curie)とジャック・キュリー(Jacques Curie)の兄弟が、水晶に圧力を加えると分極する圧電効果(ピエゾ効果)を発見しました。81年には、電圧を結晶体に印加することで、歪み現象が発生することも発見されています。
圧力をかけて分極する現象(電極が発生する現象)を、圧電効果と呼びます。電圧を印加して歪みを発生させる現象を、逆圧電効果と呼びます。両方の現象の総称として圧電効果(ピエゾ効果)と呼ぶ場合もあります。
結晶体に電圧を印加すると歪み、またその可逆性もある現象が圧電効果です。圧電効果をもつ結晶は、中心対象をもたない結晶である必要があります。このような中心対称を持たない結晶族(21種類)のうち20種類の結晶族が示します。圧電効果をもつ結晶のことを圧電性のある結晶体とよび、圧電性は結晶体により特性が変わり、結晶により圧電性の強弱があります。
このように圧電性を示す物質(圧電体)は、誘電体の一種であり、受動素子の一種に分類されます。